中小企業の成長をサポートする公認会計士の安川です。
起業、新規事業を始める際に考えておきたいことが
5つあります。
①粗利が高い
粗利が高いかどうかはしっかりと把握しておきましょう。
粗利=売上-原価
つまり商品、サービスを売った時に手もとに残るお金です。
50円で仕入れた商品を100円で売ると、粗利は50円
1円で仕入れた商品を100円で売ると、粗利は99円
同じ1つを売るにしても、利益は2倍違ってくることもあります。
家賃や人件費、広告費などはこの粗利から払うことになるので、
粗利が大きい方が間違いなく良いです。
粗利が低い場合は、たくさん売らなくてはいけなくなります。
粗利を高くするために価格を上げても買ってもらえるようにするか、
原価を減らすことができないか、安く仕入れられないかを考えてみてください。
②初期投資がかからない
新しく事業を始めるのに必要なお金はどの程度になるでしょうか?
店舗が必要な場合は、店舗の造作に何百万、何千万円がかかるかもしれません。
店舗もいらないビジネスであれば、PCとネット環境だけの数万円でスタートできるかもしれません。
初期投資が多いほど回収に時間がかかりますし、
借入などがあれば、返済が終わるまでは思ったより資金が手元に残らないことになります。
また、失敗したときや方向転換する際に、投資が少ないとすぐに見切りをつけられます。
資金に余裕がない場合は、
まずは小さく始める
ことをお勧めします。
市場動向の確認、テストマーケティングだと思って取り組んでみるのもいいかもしれません。
③在庫を持たない
商品在庫を自社で持たないといけない場合も注意が必要です。
商品仕入れのために資金は先行して減るので、売れないと手もとに商品だけが残ります。
受託販売のように、売れたら手数料をもらう、
受注後に商品を仕入れて販売できる仕組みを作るなど、
自社で在庫を抱えなくてもスタートすることができるのかを考えてみてください。
④固定費が少ない
ランニングコストという言葉も使われますが、
事業を維持するのに必要となる費用は少ない方が楽です。
例えばですが、家賃が高くても売上を生むとは限りません。
売上を生むかわからなくても、契約したら毎月一定の金額を支出しなくてはいけません。
本当に必要なものか、考えてみることも必要です。
最近では、シェアリングエコノミーと言って、所有ではなく共有するという流れになってきていますので、
モノはや場所はシェアできないか、考えてみてもいいかもしれません。
⑤ストック収入をつくれるか
事業を始めたら、長く続けていきたいですよね?
経営を安定させるために考えたいのが、ストック収入、継続課金が見込めるかです。
高級なものでも、売れたり、売れなかったり、利益が出るのか出ないのか、不安定な状態よりは、
毎月一定額の収入が入ってくるという安心感も必要になります。
会費収入などが典型的なストック収入です。
ある程度の安定収入が見込めていると、攻めることに積極的になれます。
自分が始めようとする事業でも、ストック収入が作れないか、考えてみてください!
起業や新規事業の立ち上げをサポートしている公認会計士の目線で、
起業時に考えておいて欲しい5つのことを書いてみました。
自分が取れるリスクの範囲内であれば勝負するのは全然OKです。
新規事業を考えた時に、自分の取れるリスクを考えて、
上記の5つのことをちょっと見直してみてください!