公認会計士の安川です。
金融機関からお金を借りる場合、
①保証協会を付けた融資
②プロパー融資
の2つがあります。
保証協会というのは、
金融機関からお金を借りるときに、
申請者が返せなかった場合は、
保証協会が代わりに金融機関に支払う
という形で借入の返済を保証してくれます。
この話を聞いてきて、
勘違いしている方が時々いるのですが、
保証協会が金融機関に代わりに返済してくれるんだから、
返せなくても大丈夫ってことですよね?
という方がいるのですが、
保証協会が金融機関に支払った後は、
保証協会が借入をしていた方に対して
代わりに支払った分を返して下さい
と言ってくるので、
借りたお金はしっかり自分で返さなくてはいけないのです。
簡単にいうと、
返す先が金融機関から保証協会に変わるというだけです。
1番リスク回避しているのは金融機関です。
・プロパー融資
これは金融機関が独自でリスクをとる融資になります。
返済してもらえなかった場合は、
金融機関が損失を被ることになります。
そのため、
プロパー融資は会社の業績が良くないとなかなか貸してもらえません。
創業時など実績がない場合は、
基本的にはプロパー融資はもらえないと考えて下さい。
最初は実績もないので、どこの金融機関も保証協会を使うという場合が多いです。
そのため、実質的に融資の審査をしているのは、保証協会となります。
保証協会付きの融資は、金融機関独自の判断だけではないので、プロパー融資の方が実際にお金が振り込まれるまでの期間は早いです。
融資実行までの期間や、
保証人などの状況などを考えて、
どこからどんな条件で借りられるのか、
内容はしっかり確認しておくようにして下さい。