確定申告を効率的に行うポイント

静岡市の起業支援税理士の安川です。

 

この時期になると、確定申告まの期限が迫り、焦りを感じ始めるころかもしれません。

 

2018年分については、今から頑張るしかありませんが、

2019年分については、同じような苦労をしないように、

会計の仕組みを作っておくといいと思います。

 

確定申告を効率的に行うポイント

1.クラウド会計とこれに連携するネットバンクを活用する。

個人事業主の方は、クラウドサービスのフル活用をまず第一に考えてみてください。

freeeやMFクラウド会計など安く使えて、そして便利な会計ソフトがあります。

ネットバンクの口座を開設し、これを事業用のメイン口座として連携させます。

支払はネットバンクから行うことで、会計データに取り込まれます。

売上も入金口座をネットバンクにしておけば入金確認もできてしまいます。

これだけで、預金残高チェックが楽になり、

そして、重要な取引についての仕訳はほぼ取り込まれることになり効率UPです。

 

2.クラウド会計とクレジットカードの連携

事業用のクレジットカードを作り、経費については基本このクレジットカードですべて買うようにします。

現金を極力使わないようにすることで、会計入力がとても簡単になります。

 

3.現金勘定を使わない

現金出納帳を作り、残高を確認していく作業は意外と面倒です。

上記の1,2をメインにし、時々手元のお金で支払をするときは、

現金勘定ではなく、「事業主借」という科目を使う。

プライベートなお金を事業用のために使ったという処理にすることで現金勘定をなくしてしまうと

残高管理が無くなるので現金勘定を使うよりも簡単になります。

MFクラウド会計の場合は、会計データとして取り込めるエクセルシートがあるので、

そのエクセルに、日付、内容、金額を入力し、月単位などでまとめ取りこむことができるので簡単です。

学習機能が働いて、同じ内容であれば同じ勘定科目を付けてくれるようになるので、

登録作業がどんどん簡単になっていきます。

 

4.溜めこまない

レシートを取っておいて、後からまとめて入れようとすると面倒になり作業がどんどん後回しになります。

こまめに入力するクセを付けることが大事です。

クラウド会計の自動連携などを使っていると、隙間時間に登録ボタンを押すだけでいいので、

溜めこむ必要がなくなり、かつ、タイムリーに財務を把握できます。

 

5.税理士に依頼する

専門家にお願いし、月ごとに入力状況を確認してもらったり、

判断に迷うことを質問してその時に解決しておくだけでもかなり効率的になります。

料金はかかりますが、任せきってしまう安心感もありますし、

そこに時間をかけるよりも、自分のやりたいことに時間をかけることによる

今後の事業の成長力、人脈の紹介

などを考えるとプロに任せてしまうというのも1つの選択肢だと思います。

 

2020年からは、

電子申告をすると青色申告特別控除が65万円、基礎控除48万円

電子申告をしないと青色申告特別控除が55万円、基礎控除48万円

と控除額に10万円分の違いが出ます。

 

最後はちょっと営業っぽくなってしまいましたが、

上手く便利な機能を利用すれば、自分一人でも比較的簡単に確定申告ができる時代になってます。

せっかくなので、上手くあるものを利用して効率的に確定申告ができるようにしておくといいと思います。