融資の申請前に賃貸契約を結んでいないといけないのでしょうか?
という問い合わせがありましたので、ここに記載しておこうと思います。
自己資金でそれなりに回せるので、融資の申請があってもなくてもオープンするという場合は、早い段階で賃貸契約を結んでしまって問題ないですが、
融資がなければ開業できないという場合には、本契約までしてしまうのは、リスクが高いので、迷いが生じるところだと思います。
実際はどうかというと、
賃貸契約までしていなくても、融資の申請はできます。
仮契約や申し込みという段階でも融資の申請は受け付けてもらえます。
ただ、オーナーさんがいつまで待ってくれるかわからない部分があるので、
1か月分くらいの手付金を入れて欲しいと言われることもよくあります。
ある程度開業の目途が立った場合には、
早めに事業計画をつくり、金融機関に相談し、融資の可能性を聞いてみるといいと思います。
確実な答えはもらえませんが、なんとなくの方向性はもらえることが多いです。
そのため、早めに見積もりなどを準備し、事業計画をつくり、事前に話を聞いてもらい、
前向きな反応だったら、物件の申し込みをし、
それと同時に金融機関にも申請するというのが無駄が少なくていいと思います。
物件に大きなこだわりがないということであれば、
予定している物件で融資の申請までしてしまい、
審査に通ってから契約という場合もなくはありません。
その際に、予定物件で契約できないと、金融機関で再審査をするということになり、
余計に時間がかかってしまう可能性があり、あまりお勧めできないですが、
1つの方法として、やろうと思えばできます。
ただし、上記のような場合は、予定地で契約ができなかった場合の金融機関からの信用力の低下も考えられますし、
計画の見直しなども必要になりますので、専門家を付けておくのがいいと思います。
ちなみに、審査に通っても賃貸契約書を金融機関に提出しないと融資のお金は手元に振り込まれてきません。
審査が通ったら賃貸契約書の写しを提出するという条件がつくので、
実際にお金が振り込まれてくるのは賃貸契約書を提出した後になります。
自己資金が少なく、融資がもらえないとお店を始められない、
という方は専門家に相談し、金融機関の方と面談させてもらうなどすると
次に何が必要なのかが見えてくるので、
迷ったら一度相談してみるといいと思います。