自己資金は審査の際には重要な項目になります。
金融機関が審査をするときに、起業の本気度を確認するため、
起業のためにどれだけお金を貯めて準備しているかを確認します。
金融機関の過去の統計からみても、
自己資金を貯め、起業の準備をしている人の方が起業に成功している確率は高いということなのだと思います。
自己資金が少ないと、お金が無くなっていくときの不安も大きくなりますし、
お金が減っていくのに焦り、本来やりたかったことがブレていってしまうこともありますので、
自己資金を貯めておくのは自分のためにも大事なのかなと思います。
一般的には自己資金割合は30%程度は欲しいと言われています。
起業を決めたら、必要になる資金をざっくりとでいいので計算し、
1円でも多くお金を貯め、1円でも多く確定している売上をつくっておくことが重要になります。
また、通帳の動きを見せて欲しいと言われますので、
普段のお金の使い方、どうやってお金を貯めているのかも説明できるようにしておくといいです。
では、自己資金がない場合は絶対に借りられないのか、というと必ずしもそうではありません。
ただ、非常に借りるのは難しくなるので覚悟が必要です。
既に売上があり、今後もある程度の売上が見込まれ、
返済資金も確保できるということを伝えられれば、借りられる可能性があります。
売上の契約書関係を整え確実な売上がどれだけあるのかを示せるようにしておいたり、
過去の実績や経験が今後のビジネスにどれだけ役に立つのか、
このあたりをしっかりと説明できるようにしておかないといけません。
また、自分でどれだけ計画を立てても、客観的な部分や信用力は低めに見られてしまいがちなので、
自己資金がない場合は、コストはかかりますが、できるだけ専門家の方に相談し、
一緒に事業計画を作って、冷静に計画を見直し、金融機関の方に話をすることをお勧めします。
売上の確実性、専門家のサポートなどで確率は上げられると思いますが、
難しいに変わりはないので、自己資金をある程度貯めておくことは意識しておく必要があります。