粗利をつかむ

経営者の中にも売上金額が手元に入るとこれを儲けだと思って使ってしまう人がいます。

しかし、売上の中には原価の回収分も含まれているので注意が必要です。

500円で仕入たものを1000円で売ったら、500円の儲けです。

この500円が粗利といわれるものです。

この500円を積み重ねて、経費を支払うことになります。

家賃が10万円だとすると、200個売ったら家賃を回収でいます。

月200個以上は売れないとビジネスとして成り立たないという計算になります。

 

粗利とおおよその経費がつかめていれば、どれだけの売上が最低限必要になるのかわかります。

目安があると頑張れますので、一度ざっくりでいいので計算してみてください。

 

飲食店などは、粗利が65%~70%くらいのところが多い気がします。

お店の単価設定などの戦略も影響するので一概にはいえませんが…。

売上が上がったら、6掛けくらいが粗利だと頭でかんがえておけばいいのかなと思います。

月間売上×0.6くらいをした数字が粗利となり、

この数字から家賃や光熱費、人件費などを引くと利益になります。

経費は毎月の数字を見なおしてもらいたいのですが、

同じ商売をしているのであれば、だいたい同じくらいの数字になることが多いです。

なので、1か月分の経費を粗利率(0.6)くらいで割り戻してあげれば必要な売上がわかります。

例えば、

経費 500,000円/月 粗利率 60% とすると、

500,000円 ÷ 0.6 =833,333円

売上が83万円くらいでほぼトントン。これ以上の売上が出た時は利益が上がっていく感じになります。

 

経費が少なければ、回収するお金も少なくて済むので、

必要な売上高は下がります。

300,000円 ÷ 0.6 = 500,000円

500,000円の売り上げがあれば回っていきます。

経費を20万削減すると、必要な売上は33万減ると考えると、

プレッシャーはだいぶ減るのではないかと思います。

特に固定費が下がると、毎月の経費が下がり、回収金額がへるので経営は安定します。

 

または、経費を下げるのは難しいといくことであれば、

利益率を見直してみることも考えられます。

原価の見直しを図ることで、5%原価を落とせた場合、

300,000 ÷ 0.65 =」461,538円

46万円程度の売上で回収できるようになります。

 

経費の削減によるインパクトは大きいですね。

 

経費の削減を考えた時の1つの方法がシェアリングなのではないかと思っています。

シェアオフィスなどが出てきているように、場所をみんなで使って固定費を削減したり、

自分の空き時間を提供してお金をもらったり、

本業に関連する部分で利益を上げやすくする取り組みが始まっています。

 

おそらく、この流れは今後も進んでいきます。

飲食店でも場所のシェアや空き時間のシェアなど

シェアによる新しいビジネスが生まれてくると面白くなりそうな気がしています。