創業融資は返済期間を長めに借りる

起業支援をする静岡市の公認会計士・税理士の安川です。

 

昨年に開業した飲食店の確定申告の資料などをもらいに行ってきました。

会計の確認をするためにもいろいろと資料をもらったのですが、

借入金の返済予定表をもらい、返済期間を見ると、思ったよりも返済期間が短めでした。

店舗の設備資金で借りる場合は、10年で借りるということが比較的多いのですが、7年で借りていました。

設備資金か運転資金かという部分もあまり気にしていなかったみたいです。

 

今月融資のサポートをしたお店は、返済期間10年で借りました。

800万円を10年返済なので、単純に120回で割ると、6.6万/月の元金返済となります。

今日資料をもらいに行ったお店は、7年返済だったので、84回で割ると、9.5万円の元金返済となります。

もちろん長い期間だと利息も発生しますが、開業時に月額で約3万円支払額が変わってくるのは意外と大きな影響があったりします。

 

創業当初は思ったよりも設備にお金がかかったり、

お客さんに認知され、一定の顧客数になるまで時間がかかったり、

いろいろと資金が必要になることが多いので、

返済期間をできるだけ長めにして、手元資金を減りにくくした方が

経営していく際に安心感があります。

 

ちなみに、日本政策金融公庫からの借入については、繰り上げ返済しても手数料を取られることもありません。

上手くいったときは、繰り上げ返済してしまえばいいので、

軌道にのるのが計画よりも遅れた場合のリスクヘッジとして、多めに、長めに借りておくことをお勧めします。

 

事業計画を作って、返済期間や据え置き期間についても検討し、

借入の際に金融機関の方と交渉しておくことも大事です。