確定申告に関与させて頂くという話をした際に、
何に興味があるかを聞いたら、
節税などについてもアドバイスをして欲しいということを言われることが多いのですが、
入力の状況を聞くと、月次では入力ができていない状態で、確定申告時にまとめてやるという方が意外と多くいます。
もちろん、節税のアドバイスや発生が見込まれる税金の試算などもしたいのですが、
損益、財務の状態がわかっていないと、どんな税理士さんでも何も提案できません。
利益が出ている場合に、どの程度までなら経費や所得控除、税額控除になるものを使えそうかというのが節税の話になります。
何の数字もない状態では、個別の話が全くできません。
利益が出ているなら節税の方法を考えますが、
利益が出ていないのであれば、無駄に支出を増やしても仕方ありません。
そもそも赤字であれば節税効果もありません。
むしろ経費の効率性や顧客数、客単価の把握が先にやるべきことかもしれません。
できるだけタイムリーに経営状況を把握しておくことが重要になります。
タイムリーに経営状況を掴めば、利益予測ができ、節税だけでなく、
経営について検討するための時間が作れます。
借入をしていたり、今後借入を考えている会社も同じです。
いつでも試算表を見せ、財務状況、損益状況を把握できるようにしておく必要があります。
まずは経営状況をタイムリーに把握できる仕組みづくりから始めてみるといいと思います。