経営していくときの1つの指標として損益分岐点というものがあります。
簡単に言うと、売上と経費がトントンになるところです。
損益分岐点に達していなければ、赤字、
損益分岐点を超えていれば、黒字
となります。
自分が経営しているお店の損益分岐点を把握しておくと、
ここまで売上があがればトントンだという1つの指標となります。
細かく計算しようとすると、固定費と変動費を分けて…
となるのですが、ちょっと面倒なので、
ざっくり計算するには、毎月かかっている経費の平均などを使うといいと思います。
経費の平均金額 ÷ 粗利率 = 損益分岐点売上高 となります。
会社の方は役員報酬をもっらていると思うのでいいのですが、
個人事業主の方に注意して頂きたいのは、
経費の中に自分の給料が入っていないということです。
自分の給料も入れないと、損益分岐点が正しく把握できません。
自分の給料が0なのに、トントンだと勘違いをしてしまわないように注意してください。
個人事業主の場合は、
( 経費の平均金額 + 生活費 )÷ 粗利率 =損益分岐点売上高 と考えてください。
これで生活資金の確保まで含めての損益が均衡する売上がわかります。
まずはこの売上を目指しましょう。
もう一つ注意したいのは、借入を行っている場合です。
借入の返済は資金の支出がありますが、損益には反映されてきません。
返済見合い分程度の減価償却費が計上されている場合は問題ないですが、
減価償却費が入っていないような場合には、
返済分だけお金が減っていくことになります。
そのため、収支分岐点の売上高も併せて抑えておくといいと思います。
( 経費の平均額 + 返済金額 ) ÷ 粗利率 = 収支分岐点売上高
この売上が達成できれば、返済額もまかなえているので、
手元のお金が貯まっていくことになります。
この金額が難しいと思う場合は、返済していくのが苦しくなるので、
投資を抑えたり、固定費を削減したり、自己資金をもう少し貯めてから始める
など、どうしたら事業がまわるのか考えなおしてみるのも大事なことかもしれません。