資金使途が不明確だとお金は借りにくく、明確だと借りやすくなります。
当たり前の事かもしれませんが、
この事業をやるためにこれが必要というものを明確に提示できれば、
金融機関の方たちも融資を前向きに検討してくれます。
例えば、
飲食店をやるなら、
厨房設備、冷蔵庫などの設備が必要になりますので、設備の見積りがあれば、
事業をやるのに必要なものだとわかりやすいので、その分の資金は借りやすくなります。
店舗の造作なども業者の見積りがあれば、
こんなお店を作りたいという事を伝える事で理解してもらいやすく、資金も借りやすくなります。
設備資金については、
できるだけ見積りなどを集め、何を買うのかを明確にしてくことで比較的理解を得られやすい部分があります。
もちろん、設備にお金を掛けすぎではないかという指摘を受ける可能性もあるので、
収支の計画や、なぜこれだけ設備にお金をかけるのかという説明はしっかりできるようにしておくことが大事です。
運転資金については、何に使うのかが明確に示しにくいものになります。
運転資金で融資をしてもらえた場合は、自由に使えるので運転資金として借入できるとありがたいのですが、
審査については厳しくなります。
仕入が先行しても、将来の売上げが確実という場合であれば、資金調達もしやすいですが、
売上で収支が回ってくるまでの期間のつなぎを借りたいと思うと、
実際に収支計画を作って説明しないと金融機関の方にもわかってもらえません。
また、運転資金がどの程度必要かもしっかりと把握しておかないと、
創業から1年で手元の資金が無くなり、資金繰りが苦しくなり、
やりたいことができなくなる可能性もあります。
自分の計画通りに言った場合はもちろん、
7割くらいの売上になっても資金が回るようにするにはどの程度の資金を持っておいた方が安全なのか
確認しておくといいと思います。
実際、金利がもったいないという考えはありますが、
2%程度ですので、下ぶれた場合の保険だと思って借りておくのもありだと個人的には思っています。
私も独立のタイミングで借入をしていますが、借りておいてよかったと思っています。
思ったよりもスタートはお金が減っていくので不安になりますが、
借入があってまだ大丈夫だなというのがわかると、営業など通常業務に集中できるのは大きいと思います。
ざっくりでもいいので、一度事業計画を作ってみるといいと思います。