創業時の資金調達にはどんなものがあるのか?
・お金を借りる
・出資をしてもらう
というのが基本的な選択肢となります。
借りる場合と、出資してもらう場合の大きな違いは、
返済義務があるかどうかです。
借りる場合は返さなくてはいけませんが。
出資してもらった場合は、返済する必要はありません。
資金繰りを考えると、借りるよりは出資してくれる人を見つけてお金を出してもらう方が得になります。
ただ、注意が必要なのは、
借入の場合は貸主は経営に大きく関与する権利は持っていませんが、
出資の場合は、株主として経営に関与することになります。
もし、出資を受けて株式会社を作った場合、会社の所有者は出資者となります。
自分よりも出資者の方が多くのお金を出していた場合は、出資者の意見の方が強くなります。
経営が上手くいったときに、株主総会で役員を解任され
会社を持っていかれてしまう可能性もないとは言えません。
経営権を全部、または一部、渡すことになるので、
出資者との信頼関係や出資割合、どんな会社形態にするかなどには注意が必要になります。
どちらもメリット、デメリットがあるので、どちらがいいか考えて決めることになります。
実際、中小企業のビジネスに出資をしてくれる方は多くないので、
借入を考えるというのが多くなるのではないかと思います。
また、最近ではクラウドファンディングという方法を使うこともあります。
多くの方から小口資金を集める新しい方法です。
何もない状態からお金を集めるのは非常に難しく、
日ごろからファンを多く獲得しておく必要があるので、創業時に簡単に達成できるものではありません。
広告宣伝の効果と予約販売としてのテストマーケティングの要素はあるので、
創業融資などと合わせて利用するといいかもしれません。
クラウドファンディングを提供する会社に対し、手数料20%程度が発生しますので、
どんなリターンを提供するのか、手数料を取られることも考えて、設定する必要があります。
創業時の資金調達の方法もいろいろありますが、
どの場合にも、
誰に、何を、どのように提供し、
どんな世界をつくりたいのか
をしっかり伝えられるようにしておくことが重要になります。
スタート時にしっかりと計画を立てておきましょう!