起業支援に強い公認会計士の安川です。
借入の際に、運転資金と設備資金をわけて記載することになります。
運転資金とは、
事業を継続していくために必要な資金になります。
創業の場合ですと、
売上が出てくるまでの2から3ヶ月程度
入金と支払までの期間のズレなどでお金が足りなくなる場合の資金を借りるものが運転資金となります。
ざっくり言うと、
①仕入をするのにお金を支払う
②営業のための経費を支払
③売上があがり入金される
というのが基本的なビジネスの流れなので、
入金よりも先に支払いが先行していくことが多くあります。
そのため、運転資金が必要になってきます。
飲食店など売上を現金で受け取る事業の場合は、入金までのタイムラグがほとんどないので、
創業時点以外で運転資金を借りるのは少し難しいかもしれません。
運転資金は短期間に必要な資金となるので、
返済期間も5年程度、長くても7年となります。
返済期間は短いですが、
借入をしたお金は自由に使う事ができます。
自由につかえるのは運転資金で調達するのがメリットです。
ただ、どのくらいの金額が必要になるのか説明が難しいので、計画の作成が重要になり、大きな金額を借りるのは難しくなります。
設備資金とは
事業を行うために必要な設備を購入するための資金となります。
店舗の内部造作や製造業の機械の購入など
モノに紐ずく借入が対象となります。
設備資金の場合は、
返済期間が10年〜15年程度と運転資金よりも長く借りられます。
設備購入のための資金なので、
見積りの提出が求められます。
見積り金額よりも安く調達できた場合には、
その差額を返済してほしいと言われる場合もあります。
見積りにより金額が明確になるので、運転資金に比べて借りやすいです。
必要資金がどのくらいになるのか、
運転資金と設備資金のバランスも含め検討することが必要になります。
しっかりと計画をつくり、
金融機関に説明して資金調達するようにしましょう!