売上アップに必要なのは、新規顧客の獲得だけではない

起業支援に強い公認会計士・税理士の安川です。

 

売上アップさせたいと思うのは非常に重要なことです。

この時に考慮しておいて欲しいことが、

新規顧客の獲得だけが売上アップの方法ではないということ。

 

売上アップを考えるとどうしても新規顧客にのみ目が行きます。

起業したばかりの時は新規顧客の獲得しかありませんが、

顧客が少しずつ増えてきたら、

客単価のアップや、リピート率を増やす

という視点も考えておきましょう。

 

サービスに価値を感じてもらえているのであれば、

値上げをしてもついてきてくれるお客さんもいるはずです。

やることがほとんど変わらないとすれば、利益に対する影響は単価アップの方が大きくなります。

 

例えば、1回1万円のサービス提供していたお客さんから2万円もらえるようになったとします。

簡便的に原価が20%とすると、1万円×20%=2000円が原価になります。

1万円の売上の時は、利益8000円

売値が2万円になったとすると、 利益18000円

と10,000円そのまま利益がアップします。

 

もしくは、いつも月1回のところを、月2回買ってもらった場合は、

10,000 × 80% × 2回 = 16,000円

 

新規顧客でもう一人10,000円のサービスを提供したとすると

10,000 × 80% × 2人 =16,000円

 

客単価を上げることで利益も大きくなりますし、

新規だけでなく、購入頻度を上げてもらっても新規を獲得する場合と違いはありません。

 

売上を前年比で30%増にしたいと考えた場合、

顧客数 1.1倍 × 客単価 1.1倍 × リピート率 1.1倍 = 1.331 で達成できます。

新規が1割増でも他の要因も1割増できれば30%増は可能なわけです。

 

新規だけに囚われず、

客単価を上げるにはどうしたらいいか?

リピート率、購入頻度を上げてもらうためには何ができるだろうか?

という視点も含めて、全体での売上アップを考えてみてください。